有酸素運動と無酸素運動

 

体の中に入ってきた脂肪は、筋肉によって燃焼されるために血液中へと運ばれていきますが、運動をあまりしていない筋肉では脂肪を効率よく燃焼してくれません。こうして使われなかった残った脂肪は全て体脂肪となって蓄えられていくことになります。

 

従って運動しない体の中では血液中にも脂肪分が多く含まれることになり、高脂血症の大きな原因となってしまいます。こうならないためには運動が必要になるわけですが、有酸素運動と無酸素運動はどちらもバランスよく行うことがポイントになります。

 

まず有酸素運動ですが、これは体脂肪を燃やす機能を高めるための運動となります。比較的弱い力が継続的に筋肉にかかる時は、そのためのエネルギー源として体内に蓄えられている体脂肪が燃焼されて使われることになります。

 

この燃焼材料としては酸素が必要で、20分以上続けると脂肪燃焼が効果的になるとされています。例えばエアロビクス、エアロバイク、ウォーキング、水泳(ゆっくり)などがそれに該当しますが、逆に激しい運動をして消費カロリーを増やしても、体脂肪は効率よく燃焼しません。

 

それは同じ有酸素運動でも、無理して行うと、早くて浅い呼吸になってしまい、脂肪を燃焼するために必要な酸素が不足するからで、息が苦しくなった状態では無酸素運動になってしまいます。又、頑張りすぎると糖質(グリコーゲン)が多く消費されて、体脂肪はあまり燃焼しません。

 

無酸素運動の方は基礎代謝量を増やす運動で、瞬間的強い力が必要な時は、筋肉に貯められたグリコーゲンが使われますが、短時間しか運動できませんが、酸素を必要としないので、筋肉自体を鍛えることができます。筋力トレーニングや短距離走がその運動になります。この2つの運動はどちらも必要で、バランスよく行うことが必要です。