有酸素運動について

 

無酸素運動をよく理解するためには、運動の両輪となる有酸素運動についても理解しておく必要があります。

 

有酸素運動で体脂肪を減らすポイントは20分以上続けることとされていますが、これは20分までで使われる脂肪は血中の脂肪だからです。血液をサラサラな状態にするのでもちろん健康維持のためには大変有効ですが、脂肪細胞を減らそうと思えば、これでは有効とはなりません。

 

そこで20分以上続けることが必要になるわけで、実は20分後から使われる脂肪は内臓脂肪や皮下脂肪になるのです。血液中の脂肪分をある程度使いきると次は皮下脂肪や内臓脂肪が使われるわけです。

 

脂肪細胞に蓄えられた脂肪の場合は、脂肪分解酵素のリパーゼによって分解されることで燃焼に使われ、従ってリパーゼを働かせることが重要になりますが、低温では細胞を破壊する働きが鈍り、高温になり過ぎても働きが鈍くなるのが問題です。

 

適温は体温から1~2℃上がった状態といわれており、体温が適温で少し汗ばむ程度になるとリパーゼが運動開始後約20分で活性化しはじめます。ここからはとにかく続ける分だけ体脂肪を燃焼します。

 

このように体内の脂肪を分解・燃焼するには充分な量の酸素も必要となります。息が切れてしまう程の不可の大きい運動では当然長時間継続することはできませんから、脂肪は燃えてくれません。

 

コツは運動をあまりしない人の場合は、10分程度から始め、徐々に長くしていけばいいでしょう。このように有酸素運動は無理なく続けることが大切なのです。